養老保険とは?利用者の多い積立保険のひとつ、養老保険を解説!
相談の中でも、かなりの割合があります。
「生死混合保険」とも言われますが
加入している人ですら、内容を理解してない人が散見されます。
おそらく、こんな事を思っているんじゃないでしょうか?
- 老後が不安、お金ためなきゃ。
- 積立保険よく聞くけど、なんで貯金じゃなくて保険なの?
- 死んだらどうなるの?
- 一括で払うメリットは?月々の支払いは?
- 保険なら保障があるの?
こんなとこでしょうか!
養老保険の仕組み
まずは仕組みを知りましょう。
メリット
①死亡した時も満期を向かえた時もお金が返ってくる。【※保障内容で返ってくる%が変わります】
参考例をあげときます。
約1万円を10年間養老保険で貯めようとしたA君とB君。
A君は病気で5年後亡くなりました。総支払い額は約55万円
B君は10年無事に満期をうけとりました。総支払い額は約110万円
しかし、どちらも受け取った額は100万円です。
受け取った人はA君の場合、死亡保険金受取人の配偶者。
B君の場合、本人です。
B君、損してるじゃん。と思う方もいるかもしれませんが基本的には「相互扶助」の精神の仕組みであり、どうなっても100万円は確実に受け取るといった仕組みになっています。
保険会社によって名前(商品名)や保障内容、率が違いますが、大まかな仕組みは、どれも同じです。
②解約返戻金が大きい
まぁ、積立前提で当たり前かもしれませんが満期の支払いに向けた積立金なので、途中解約したとしても、ほとんど戻ってきます。ただし、多くの場合元本割れします。
余談ですが訳も分からず加入してしまい、解約すると保険の種類によっては、元本がほとんど戻ってこない商品もありますのでご注意ください。
僕の母が騙された話はこちらで書いてます⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎
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③一時払いのタイプもある
一時払いとは、一括で保険料を収めてしまうタイプで月々より割安な保険です。
よく全期全納と、間違えて使っている方がいますが、似て非なるものですので気をつけましょう。
また例をあげてみましょう。
それぞれ保険金額100万円のタイプとします。
A君は「一時払い養老保険」に加入した。
B君は「一時払い」より少し割高だが「全期前納の養老保険」に加入した。
5年後、一緒にドライブをしていたA君とB君は事故に巻き込まれ死亡した。
この時A君が受け取る金額は多くの場合100万円です。
B君は加入して5年なので残りの5年分の保険料(未経過保険料)+100万円を受け取ります。
また、解約時の返戻金は「一時払い」の方が多いが未経過保険料が返ってこない。
「全期前納」は返戻金は「一時払い」より少ないが未経過保険料が、まるまる返ってくるといった違いがあります。
説明するの、ホント難しいんですよね。理解して使ってる人あんまり見たことありません。
ちなみに、生命保険料控除は「一時払い」した場合は、払い込んだ年の1回しか使えません。「全期前納」の場合は毎年使えます。
④期間を決めれる
もともと、名前のとおり老を養う保険ですので将来に向けて、いつ受け取るか決めることができます。
たとえば、この年に車を買うとか。家を買いたいとか。退職金変わりにしたいとか。
保険会社によって期間設定は異なるのでご注意を。
デメリット
⑤保険料としては高い
積立がベースになっていますので、掛け捨ての保険が増えている中、金額だけみると高いイメージになりやすいですね。
逆に掛け捨てでも、よく内容理解せず結局安いところに集まる保険が最近ではベーシックになりつつありますね。
養老保険の10年で100万円ためようとするなら月々の保険料は約9千円~1万円ぐらいになるでしょうから、2000円とかの掛け捨てを見てしまうと安く見えるでしょうね。
⑥満期後、ほかに保障がなければ消滅して無保険になるリスクがある。
預金現金がしっかりと準備できていたり、終身保険などと組み合わせて使っているなら安心ですが、満期を貰ったと喜びのあと、無保険の絶望に襲われるかもしれません。
実際には、配当金も満期や死亡に乗っかってくるんですが、この低金利時代で、ほとんどないも同然です。
まとめ
- 将来への積立として手軽に利用できる。
- 万が一が起こっても、目標だったお金を残せる。
- ただし、高いし、養老保険一つだけの利用だと無保険になる
上手に使えば、積立の手段として利用してもいいかと思います。