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今さら聞けないマイナス金利

「マイナス金利」って、いったい何がマイナスなのでしょうか?そんな疑問をよくお客様から聞きます。

この記事はこんな方にむいてます
  • 何がマイナスなの?
  • 私たちの生活に影響あるの?
  • 何のためにマイナス金利にするの?

簡単に「マイナス金利」を解説します。

結論からいうと、私たちの預金にたいして直接マイナス金利が適用されることはありません。

そもそもマイナス金利とは

マイナス金利とは、経済学用語の一つであり、金利が0%未満のマイナスであるということ。 超低金利の時期ならば短期金利が一時的にマイナスになることもある。またインフレーション時で物価上昇率が高い時期の低金利の預金ならば名目金利がプラスであっても実質金利がマイナスとなっていることもある。 ウィキペディア

お金を預けるとマイナスになるの?

皆さんが銀行にお金を預けると金利が付きますが「預けるとマイナス金利だから逆に銀行にお金を取られてしまうのではないか?」と思うかも方もいらっしゃると思います。

「マイナス金利」は、一般の銀行が日本銀行に預けているお金の一部に対して適用する金利ですので、私たち一般人の預金に対してマイナス金利は適用されません。

マイナス金利を導入したのは?

マイナス金利は2016年の2月に施行されました。

安倍政権と日本銀行はデフレ脱却を目指し、消費の拡大と物価上昇をさせようとインフレ目標2%達成を掲げ導入しました。

しかし、2020年現在、マイナス金利の経済効果は成果をだせていません。

「マイナス金利」は何のためにやるのか

日本は絶賛デフレ中

日本においては「消費税」導入から、増税するたびに消費活動が減り、物価上昇どころかデフレから脱却できていません。

つまり、モノが売れず値段が下がり続けるデフレだと国民の所得は減り、モノが売れず、企業が投資をすることもなくなってしまいます。

政治判断

これを政府は「企業が投資しないのは銀行がお金を貸し渋っているからだ!」と銀行が日本銀行に預金をしているとマイナスになる「マイナス金利」を発動しました。

そうなれば、銀行は日本銀行から金利を得ることができなくなるために民間企業へ融資して利益を確保しなければならなくなります。

民間企業へ積極的に融資がおりれば、経済は活性化し、企業は新商品開発、店舗拡大や売上増加など、国民の所得は上昇、物価上昇に繋がるという政治判断の元の導入でした。

実際は、どうなった?

ところが、企業は金を借りるどころか内部留保は過去最大の460兆円越えの金額に。

つまり、投資をすることもやめてしまい、溜め込みだしました。

これは至極当然ですが、もともと需要と供給のバランスが「供給」に傾いているのですからデフレになっているわけで、金が借りやすくなったからといって、さらに「供給」を増やそうとする企業はありません。

お金が生まれ、経済がまわる仕組は「誰かが借りる」ことから始まります。つまりスタートラインにすら立てていないのが現状です。

詳しくはこちら⤵︎ ︎

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唯一の私たちの恩恵

私たちに恩恵があるとすれば、「住宅ローンの借り換え」です。

高金利の時に住宅ローンを組んだ人は低金利へ借り換えることで単純に払うべき金利が安くなります。

ただ諸費用がかかりますので、よく調べて借り換えすることをおすすめします。

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