40代は就職氷河期世代が多く、未だに生活に苦しんでいる方が多い世代です。
誤解してはいけないのが、決して能力が低いとか意識が低いということではなく時代が悪かったということです。
20代、30代の貯金の中央値や平均値をご紹介してきましたが今回は40代に焦点をあててみましょう。
40代は最も「貯金なし」が多い世代
SMBCコンシューマーファイナンスの調査では40代の貯金なし世帯は23.2%となっています。
貯金をし始める20代の平均貯金額は106万円、中央値は5万円、貯金なしは18.6%となっています。
就職氷河期世代、ロスジェネ世代などと言われていますが、やはり厳しい現状があるようです。
キャリアを築こうにも当時は職がなく、日本において厳しい立ち位置になってしまっています。
40代の平均年収は?
国税庁の平成30年「民間給与実態統計調査」によれば、40代男性の年収の平均は608万円、40代前半では581万円、後半では635万円となっています。
手取りにすると25万円~28万円ぐらいです。
40代女性の年収の平均は316万円、40代前半では319万円、後半では313万円となっています。
40代になると女性はキャリアから退き、子育てと両立する方もでてきたり、男性は役職が上がったり管理者適齢期です。
男女の平均値は倍近く変わってきています。
ちなみに40代~50前半の就職氷河期世代では正社員と非正規が比べられることが特に多いです。
40代男性:正社員560万円、非正規236万円
40代女性:正社員386万円、非正規154万円
40代の独身、夫婦の平均貯金額と平均値中央値
金融広報中央委員会によるH30「家計の金融行動に関する世論調査」によると
40代単身世帯の平均貯蓄額は657万円、40代二人以上世帯の平均貯蓄額は942万円です。
中央値は40代単身世帯で25万円、40代二人以上世帯で550万円となっています。
平均値と中央値にも大きな開きがでています。
考えられるのは氷河期をのりきった方と、そうではない方達との差かもしれませんね。
老後2000万円問題も話題になりましたが、ゆたかな老後という意味では理想の貯金は3000万円以上となっています。
40代~におこりうる問題
50代もそうですが8050問題という、80代が50代を養っているような現状が40代にもあてはまります。
僕も相談をうけたことありますが、このような世帯は親が亡くなると遺産も年金もなく生活保護に頼らざるを得ない状況になってしまうケースが多いと思います。
まだ遅くない40代から始める資産形成
色々紹介してます。
・つみたてNISA
子供のために。よく相談をうけるトップ2が学資保険とつみたてNISAです。 貯金は金利が安いから、なにかしなきゃとぼんやりと概要だけ知っているのが、この2つかなと思ってます 積立するなら、いったいどっちがよいのか!? […]
・投資信託
時代の変化 政府も自助努力を促す時代。人生100年時代と脅され、老後2000万円問題をぶつけてくるメディア、なんとか老後に資金を準備しなければと焦る若者、中年層は多いのではないでしょうか。 でも、そもそもどうやってお金[…]
・iDeCoなど
日本は、まだまだ「投資」という言葉に敏感ですが少子高齢化、社会保障費の圧迫などを理由に政府も自助努力を促しています。 政府としても投資を初めやすいように資産運用に色々な制度を設けています。 その中でも非課税の制度は人によりけ[…]
不安であれば相談を
さいごに
40代の貯金事情は、ほかの世代より訳ありが多そうですね。
なんだかんだ、コツコツ貯めていくことが1番の近道ですね。