令和2年度9月1日総務省統計局が「労働力調査」を発表しました。
実質GDPの落ち込み幅は戦後最大となり、この労働力調査に注目していましたが驚くべき結果になっています。
簡単なまとめ(対前年同月増減)
正規雇用は微増だったりマイナスだったり
- 【4月】 63万人増加
- 【5月】 1万人減少
- 【6月】 30万人増加
- 【7月】 52万人増加
非正規雇用は大幅減
【4月】 97万人減少
【5月】 61万人減少
【6月】 104万人減少
【7月】 131万人減少
正規雇用と非正規雇用の格差が数値に現れています。
雇用形態別雇用者数
- 正規の職員・従業員数は3578万人。前年同月に比べ52万人(1.5%)の増加。2か月連続の増加
- 非正規の職員・従業員数は2043万人。前年同月に比べ131万人(6.0%)の減少。5か月連続の減少
- 役員を除く雇用者に占める非正規の職員・従業員の割合は36.3%。前年同月に比べ1.8ポイントの低下
労働力男女比
男性
【4月】 27万人減少
【5月】 43万人減少
【6月】 42万人減少
【7月】 24万人減少
女性
【4月】 53万人減少
【5月】 33万人減少
【6月】 35万人減少
【7月】 55万人減少
労働力減少の多い産業
- 宿泊業
- 飲食業
- 建設業
- 製造業
- 卸売業
- 小売業
- 生活関連サービス業
- 娯楽業
完全失業者
完全失業者は197万人に。
前年同月に比べ41万人の増加。
6か月連続の増加
男性は116万人。前年同月に比べ23万人の増加。
女性は81万人。前年同月に比べ18万人の増加
求職理由別に前年同月と比べると
「勤め先や事業の都合による離職」19万人の増加。「自発的な離職(自己都合)」4万人の増加。「新たに求職」13万人の増加。
非労働人口
非労働力人口は4224万人。前年同月に比べ
24万人の増加。4か月連続の増加
7月労働力ポイント
①就業者数,雇用者数
就業者数は6655万人。前年同月に比べ76万人の減少。4か月連続の減少
雇用者数は5942万人。前年同月に比べ92万人の減少。4か月連続の減少
② 完全失業者数
完全失業者数は197万人。前年同月に比べ41万人の増加。6か月連続の増加
③ 完全失業率
完全失業率(季節調整値)は2.9%。前月に比べ0.1ポイント上昇
さいごに
7月までの簡単なまとめでしたが、本当の数字がでてくるのは今からです。コロナ終息を願うばかりですが動向を注目していきましょう。