昔からある詐欺ですが、「詐欺する側」も「ひっかかる側」も近年ますます増え、広がりつつあります。
振り込め詐欺なども問題視されていますが、ポンジ・スキーム詐欺も倍増しています。
- 高配当、高利率ハイリターン素敵✧︎
- 簡単に稼ぎたい
- 人生逆転したい
毎年「万」単位の被害者人数と数百億の被害額になっています。
甘い言葉に騙されないように解説します。
ポンジ・スキームとは
ポンジ・スキームの由来
世界最大の詐欺、アメリカの「バーナード・マナフ」は25年間にわたり6兆円ほどの被害を、この手法でうみだしました。
100年間たった現在でも、この手法は様々な詐欺に使われています。
ポンジ・スキームの仕組み
投資や融資、共同経営など入口は様々ですが「お金を預ければハイリターンが入ってくるよ」というのが特徴です。
投資詐欺に使われる例
「〇△ファンドという、月利10%の運用益がでるものがあるんですよ!すぐに資産が倍になりますよ」のような甘い言葉で営業かける
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実際は〇△ファンドは存在せず、もちろん運用などせず、お金を集め続ける
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詐欺師は信じてもらうように集めたお金から10%を儲けたように装って返す。
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信じた被害者が口コミ、紹介をする。
もっと信じた被害者が10%のリターンを増やそうと更に追加投資する、返してもらった10%すらも再投資
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以下繰り返し行い、とんずら
他にも「勝率90%の投資法」「必ず値上がりする未公開株」のような様々なアプローチがありますが中身は全て同じです。
「〇年間は解約できない縛り」や「解約しなければ元本保証」のような謳い文句をつけ、口コミや紹介、SNSで大量に人とお金を集めます。
本来、投資は投資先で得た運用益を回収しますが投資をせず、少しずつお金をグルグルまわしながら、お金が集まったらトンズラします。
シミュレーションして恐ろしさを知ろう
【例】月利10%のリターンで毎月新規会員を集める
・1年間の解約縛りをつけ、1年間で、とんずら計画。通報されないように10%の配当はしっかり届ける。
・投資・特殊詐欺の平均被害額は約300万円なので一人300万円でざっくり計算
【月】 | 【新規会員目標】 | 【新規会員からの回収額】 | 【リターン10%経費】 | 【詐欺師の取り分】 |
1か月 | 5人 | 1500万円 | 150万円 | 1350万円 |
2か月 | 10人 | 3000万円 | 450万円 | 2550万円 |
3か月 | 15人 | 4500万円 | 900万円 | 3600万円 |
4か月 | 20人 | 6000万円 | 1500万円 | 4500万円 |
5か月 | 25人 | 7500万円 | 2250万円 | 5250万円 |
6か月 | 30人 | 9000万円 | 3150万円 | 5850万円 |
7か月 | 35人 | 1億500万円 | 4200万円 | 6300万円 |
8か月 | 40人 | 1億2000万円 | 5400万円 | 6600万円 |
9か月 | 45人 | 1億3500万円 | 6750万円 | 6750万円 |
10か月 | 50人 | 1億5000万円 | 8250万円 | 6750万円 |
11か月 | 55人 | 1億6500万円 | 9900万円 | 6600万円 |
12か月 | 60人 | 1億8000万円 | 1億1700万円 | 6300万円 |
シミュレーションの新規顧客目標を達成した詐欺師の儲けは1年間で6億2400万円です。
実際は新規顧客を集めるために人や雇ったり、再投資をすすめ10%のリターンをそのまま預かるため、この数値にはなりませんが大まかな感覚としてはこの通りです。
シミュレーションを見ればわかりますが、10%のリターンを続けていると新規顧客を前月比+5人で集めたとしても10か月目から減りはじめます。この変が、とんずら時期になります。
この詐欺の恐ろしいところは、本当に儲かる人が現れることです。
配当の%によりますが先行者は利益がでるため「口コミ」や「紹介」が加速していきます。
大型のポンジ・スキーム詐欺には著名人や政治家なども起用されたケースもあり、B層が大勢ひっかかっています。
国民は4つの分類に分けられており、これは「政治家」「企業」「テレビ」「雑誌」「広告」などで幅広く利用されています。 とくに「B層」を中心に構成、展開されていきます。 にわかもん この記事はこんな人にむいてます […]
さいごに
こんな詐欺にひっかかる奴がいるのかと思いますが、令和元年の投資・特徴詐欺被害額は1000億円を超えています。
被害者は「自分が投資で詐欺にあうとは思わなかった」などと発言していることから巧妙化していることが予想されます。
甘い言葉には注意していきましょう。