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GNI(国民総所得)とは?注目されている理由

GDP(国内総生産)は景気の判断材料として、よく取り上げられ目にしますが

最近は職種の多様化、グローバル化もあってかGNI(国民総所得)も取り上げられます。

にわか
GNIとはなんぞや!?横文字ばっかやんけ!

この記事はこんな人にむいてます。

  • 今さらきけない
  • GNIってなに?
  • GDPとGNIの違いって?
  • ニュースでみたことあるくらい

まずGDPがあやふやな人はコチラをどうぞ!

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GNI(国民総所得)とは?

GNI(Gross National Income)の略で国民総所得のことをいいます。

昔は「GNP」と呼んでいましたので間違えないようにして下さい。

GNIは日本に居住している人が日本、海外問わずに稼ぎだした1年間の総所得の合計をいいます。GDPに海外市場での投資収益を加えたものです。外国の方が稼いだ所得は除きます。つまりは、「日本人の国内外合わせた儲け」を表します。ちなみに、よくごっちゃになるGDPは「日本国内で1年間に生みだされたモノやサービスなどの付加価値」のことをいいます。

なぜGDPだけじゃダメなの?

ここ数十年で社会は大きくグローバル化しています。

当たり前ですけど日本に限らず国内のことだけ見ていて、GDPのみを基準にしてしまうと社会とのズレがでてきてしまいます。

まだ分かりにくいと思うので、

例えば、海外へ投資をしていて、そこから収益を得ているとします。
日本で生まれた収益ではないですが日本に居住していても収益を得ているわけで国民の所得になります。
しかし、その収益はGDPには反映されません。
しかし実際、多くの企業は海外投資を行い、そこから収益を確保しています。

GNI(国民総所得)が注目されている理由

今までもそうでしたが利便性もあがり、2000年以降は大幅に海外で活動する企業が増加していますし、海外へ投資も急増しています。
海外からの収益は無視できない莫大なものになっています。
それでは、日本国内の現状はどうかというと、「子供がいない少子化」3人に1人が65歳以上の「超高齢社会」で人口に対しての働き手が大減少しており、GDPを基準にした高い経済成長は厳しい状態になっています。

GNI(国民総所得)の現状

国民一人あたりのGNI(国民総所得)は2018年データで世界26位まで下落しています。
ちなみに、よく「失われた30年」と聞くこともありますが30年前は世界2位でした。それだけ日本の所得が落ちているという事です。

 

にわかもん
ちなみに現政権は国民一人あたりのGNIを150万円あげると公言しています。やってもらいましょう!

 

ここで注意したい点は企業などが投資で得た利子や配当収入は一般家計に還元されるのか?ということです。
仮に順調に投資収入も潤い、一人あたりのGNI(国民総所得)が伸びたとしても賃金を上げるなどしないと家計の所得は増えませんよね。
実際ここ数年は格差が広がる一方で富豪たちの資産は3倍~5倍に膨れ上がっています。

さいごに

ニュースや新聞を見る時はGNI(国民総所得)が伸びてる!

けど、給与やボーナスは?企業の内部留保は?消費税あげて購買力落ちない!?

大企業優遇?政府の国民に対する政策は?など「GNI(国民総所得)」という言葉ひとつ覚えただけでも面白く見れると思います。

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